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表紙

『50年のあゆみ そして未来へ』

編纂するうえで、重視したことは社員にしっかりと当社のDNA(社風)を理解し継承してもらうこと

A4判 96頁 並製本 2014年4月発行

株式会社ヤマイチテクノ 取締役 管理本部本部長 荒川 幸一様

社史をつくられるのは初めてだったそうですが、どのような経緯で編纂が決定されたのでしょうか。

完成社史

これまでに同業他社様から社史や記念誌をいただいて拝見しておりました。
そんな折、当社の50周年が間近になり、当社でも何かしなければいけないという思いと、また、これまでに記録としてまとめたモノがなかったことから、次世代に企業の足跡を残す50年史の制作を決意しました。

50年史を編纂するうえで、特に重視されたのはどういったところでしょうか。

完成社史

社員にしっかりと当社のDNA(社風)を理解し継承してもらうことです。
当社のDNAとは「新しいものへの挑戦を続ける力」と「活力(営業力)」で、これらは創業時の社名「山一工業」に現れています。
事務機器の販売会社として当社はスタートしましたが、「山一工業」の「工業」には、「将来は何かを創りだす。オリジナルな製品を世に送り出したい」という夢が託されていました。幸いにも、今ではいくつかのオリジナル商品を開発し、販売の実績を持つようになりました。時代が変わり、取扱う製品が変わったとしても、この精神を受け継いでいって欲しいものです。

企画や構成において、工夫されたこと、これだけは譲れないといったことはありましたか。

特殊なことはせず、歴史を大切にした書物をつくることに心がけました。
編集はプロに任せ、当社の考えを押しつけず、必要最小限の要望を伝えるに留めました。華美なもの、特別なつくり方をすれば、興味を引くものができるかもしれませんが、最も重要なのは社風継承のための社史編纂となることです。

作業を進めるうえでご苦労されたことなどがありましたらお教えください。

完成社史

まず、創業から10年間の記録が皆無に等しく、とても悩ましい思いをしました。これについては、先輩諸氏にご協力いただきました。お話をお伺いすることで、その記憶から導き出して文章をまとめ、また、どうにか写真を集 めることができました。
次に、当社は幅広く様々な事業を行っています。それぞれの事業に伝えたい歴史がありますが、限られた分量の中でいかにバランスよく効果的に伝えるかが難しかったですね。その点につきましてはライターの文章力に助けていただきました。
最後に、複数の人への取材と多数の資料を収集していますと、それぞれの記憶や記述に、ニュアンスの違いや、時系列のズレなど、食い違いが出てきます。それを是正するため、何度も原稿を読み直し、編集者およびライターと何度となくやり取りを行いました。

社史づくりに携われた感想と、これから社史をつくる方へのアドバイスがありましたらお願いします。

完成社史

私自身、社歴が長く、社内を見渡せる部署に勤めていたため、会社の動きを把握していたつもりでしたが、取材のインタビューなどを通して、見えていなかった部分があることに気づかされました。諸先輩方の隠れた努力や外部関係者の協力などを含め、会社に対する新たな認識を持つことができました。
また、完成した社史に対する評判は良く、特に若い社員からは、「自分が全然知らかった会社の歴史を興味深く知ることができた」の声が聞かれ、当社を再認識するきっかけに繋がったと思います。
社史をつくるにあたって最も注意すべきことは、発行目的を明確にしておくです。そのことで、どのような資料が必要であり、どのような情報を載せたいかがわかり、おのずとストーリ展開が見えてきます

お忙しいところ、ありがとうございました。

■株式会社ヤマイチテクノ

http://www.yamaichi-techno.jp/

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