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表紙

『阪神高速道路株式会社10年史』

公団から株式会社に移行したのは2005(平成17)年10月ですが、一貫して取り組んでいるのは基幹インフラである高速道路の建設とその運営、整備です。民営化から10年という節目を迎え、その事業活動を記録することは社会的にも意義があるのではないか…それが10年史制作の出発点になりました。

A4判 340頁 上製本 2016年3月発行

阪神高速道路株式会社
総務人事部 総務・法務課 課長代理 仲尾 高明様
総務人事部 総務・法務課 主任 瀬戸口 太一様

会社の民営化後、初めての社史となりますね。

仲尾:2人とも社史の編集は経験がないので何から手をつけていいのかわからない、というのが正直なところでしたが、公団時代にはほぼ10年ごとに年史を制作しており、それを参考にすることで10年史を編集する方向のようなものが見えてきました。制作が決まる2年前(2014〔平成26〕年)に公団設立50周年を迎えていたので、その時に事業史の全体像を把握できたこともよかったと思います。

社内の協力体制についてはいかがですか?

瀬戸口:当社は高速道路の新設・改築だけでなく維持、修繕・管理なども行っているため分野が多岐にわたります。編集作業を進めていくうちに私自身が知らない業務も多くてびっくりしました。最初の課題となったのが社内各部門の協力をどう取り付ければいいかということでしたが、同時に日常業務に負担が生じないようにすることを何よりも心がけました。

仲尾:協力体制は確かに大切ですが、当社の原点は公団ということもあり、組織にも社員にも非常に真面目な気質が色濃く残っているんですよ(笑)。そういう社内風土があるので、社史を制作するとなったら全面的に協力してくれました。これはありがたかったですね。

A4判300ページを超える大冊ですが、資料収集が大変だったのでは?

仲尾:毎月『社内報』を発行していましたからバックナンバーで会社の動きを跡づけることができたほか、これも公団ならではの体質かもしれませんが、様々な社内文書も保存・整理されていたのでとくに苦労したということはありませんでした。

完成社史では「沿革史」、「部門史」、「歴代トップインタビュー・座談会」の3部構成となっていますね。

仲尾:単に「こんなことがありました」という記述だけでは、未来の社員がはじめの10年の歴史から私たちが学ぶべきことを読み取るのは難しい。それをカバーするために企画したのが歴代トップ5人へのインタビューと、サービスの提供や料金制度、建設事業など8つの視点から現場での動きや取り組みを振り返った座談会です。いずれも関係者の立場からの具体的な証言であり、貴重なドキュメントになったと思います。

瀬戸口:個人的には事業活動の記述だけではなく、その時代の「空気感」を再現することが社史には重要だと思っていたので、インタビューと座談会は活字や数字からはわからない会社の動き、人の取り組みを誌面に反映できたのではないでしょうか。

社内からの反響は?また、ご自身の評価はいかがですか?

仲尾:山澤俱和社長(当時)からは全社員に対し「ぜひ読んでください」というメッセージがあり、私たちが取り組んだこと、その成果を評価していただいたと思います。これまでは社内の関係部署で原稿を作成していたのですが、どうしても自分の立場から書いてしまうので今回は外部に原稿を委嘱しました。事業活動の大きな流れをおさえつつ、客観的な社史をつくるという意味でもよかったですね。

瀬戸口:これまでの年史にはなかった3部構成も社史としての一体感を損なわず、10年間の「空気感」も誌面に生かされ、いいものができたと思っています。

これから社史の制作に取り組まれる方へのアドバイスをお願いします。

瀬戸口:制作スケジュールは長ければいいというものではなく、大切なのはメリハリのある取り組みですね。とくに資料収集に関しては事前に徹底した趣旨説明、その後の細かな依頼やアドバイスが欠かせません。

仲尾:個人的には3点あります。1つ目はどんな社史を作るのか、そのイメージを編集メンバーの間で共有すること。そうすれば迷いが生じた時でも方針はぶれません。2つ目は役員クラスの了解も含めて社内の協力体制を確実にすること。最後に、制作会社に依頼されるのであれば疑問や不安が生じた時でも気軽に相談できるような関係を構築することです。互いにフリーなやりとりができる環境は満足のいく社史制作につながります。今回の10年史でそれを実感しました。

お忙しいところ、ありがとうございました。

■阪神高速道路株式会社

http://www.hanshin-exp.co.jp/drivers/

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