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表紙


『幸せの創造―日建レンタコムグループ四十年史』

A5判、上製(オールカラー、化粧函付)、
歴史編:348ページ、未来編:160ページ、資料編:168ページ、
歴史編:2008年9月発行、未来編・資料編:2008年12月発行


経営理念、人生理念の背景にある「思い」を共有し、
自信と誇りを持って未来に向かう指標として制作しました。

日建リース工業株式会社 副最高顧問 棟方  専松 様
日建レンタコム株式会社 人事部 執行役員部長 中六角厚志 様
法務部  係長 小名木繁雄 様

今回初めて社史編纂に取り組まれたとうかがいました。

完成社史

当グループには年1回発行の社内誌「輝」があり、過去10年、25年等の節目には特集記事を掲載してきました。40年史は創業者関山会長の提案で、創立40周年(2006年9月23日)の記念事業として取り組んだものです。もともと形にこだわらない会長が社史編纂を提案したのは2つの理由がありました。ひとつは会社の歴史を知る自分自身や社員が現役のうちにまとめたいという思いです。もうひとつは経営理念や人生理念「幸せの創造」の浸透です。これは5年に一度全社員が集まる全体会議をはじめ、様々な会議や教育研修の場で会長が常々社員に伝えている人生理念ですが、年々会社の規模が拡大したため背景にある「思い」が社員に均等に伝わっていないのではないかとの懸念があったためです。

タイトルにもなっている「幸せの創造」についてもう少し詳しく教えてください。

完成社史

会長の人生経験から導き出された、当社の社員が目指す人生理念です。人は幸せになるために生きるのであり、幸せを一方的に求めるのではなく、与えることから始められる人が幸せを創造できるといった意味が込められています。ただ働くだけでなく、命という財産を使い、良い心・知恵・行動が良い結果を生み出す、幸せをつくっていくという人生観を持つことが大切だとする考え方です。これにはより幸せな人生を送ってほしいという会長の願いが込められています。

今回、最も重点を置かれたポイントはなんでしょうか?

完成社史

社史編纂にあたりコンセプトを「過去に心(人の生き方)や基本を学び、私たちが創造する未来を共有し、『幸せの創造』によって未来を切り拓いていく」と定めました。グループの歴史を単に記録としてまとめるのではなく、創業期から育んできた経営理念、人生理念に対する思いを将来にわたって共有し、教材として活用できる社史を目指したわけです。社史を通して40年の歴史を振り返り、経験の中から大いに学ぶとともに、未来に向かって全社員が自信と誇りをもって歩んでいける内容にしたい、そんな思いを込めて編纂に当たりました。

今回どのような編纂体制で制作に臨まれましたか?

完成社史

私(棟方)は15歳のときから会長のそばで働き、会長の若いときから今日に至るまでの歩みを熟知しています。そうした理由で会長と専務から編集責任者に任じられました。全社横断的な編纂委員会の設置も考えましたが、社員は少ない人数で多くの仕事を受け持っている状況でしたから悩みました。結局、取材対象者の経歴など社内人事に詳しい2人(中六角、小名木)なら一緒に編纂業務を進めていけると判断し、事務局メンバーに加わってもらいました。

「歴史編」「未来編」「資料編」の3分冊にされた狙いを教えてください。

完成社史

企画当初は1冊にまとめる計画でしたが、スタート段階で10年、20年後を展望できるものにしたいという会長の見解が加わり、掲載内容を吟味した結果3分冊スタイルに決まりました。「歴史編」は会長の人生観、経営理念を中心に、建設業界におけるレンタルビジネスの黎明期に起業し、今日に至るまで事業拡大を続けてきた軌跡、数多の改革の足取りを全社員で共有することを目的としました。
「未来編」は経営陣によるグループの将来に向けた提言、4事業部の各世代代表社員による座談会のほか、社員目線から描く会社の将来像も掲載しました。各本部の基本方針を整理し直し、各部署が担う役割を全社員が理解すること、目標を明確化することが狙いです。
「資料編」は業績推移や概況の変遷に留まらず、メセナ活動、技術開発の歩みを現社員だけでなく、将来入社する社員が体系的に理解できる資料として役立てたいとの考えで編集しています。未来編と歴史編をセットにして化粧箱に収めていますが、歴史編より発行が3カ月遅れました。これは10年、20年後を見据え、経営基本方針を見直すことに十分時間を費やしたためです。

制作の後半段階で本のサイズをA4判からA5判に変えられました。

関山専務から「研修や会議で教材として使うだけでなく朝礼で読み合わせしたい」と指示がありサイズを変えました。A4判・670ページのボリュームでは読み合わせの際に社員に負担がかかり、読み手が敬遠することも考えられます。研修・会議などの趣旨、目的別に使うことを前提に考え、分冊化しました。1冊にまとめればコストは抑えられますが、読まれ、活用されてはじめて社史の存在意義があります。結果的に見て最良の選択だったと思っています。

資料編の掲載項目もかなり充実しています。

完成社史

業績推移、組織・インフラ拡大の歴史を整理し、後進に伝える資料が必要だと判断したからです。管理部門が保管しているデータをビジュアル化し、俯瞰することで、会長をはじめ粉骨砕身の努力を重ねてきた先輩社員たちが夢を形にしてきた事実を伝えたいと思いました。
当グループで扱う機材は時代の要請に合わせバリエーションが増えています。その推移を一部ベテラン社員の記憶に限定するのではなく、若手社員にも理解してもらい、今後の新商材採用に積極的に取り組んでほしいとの期待も込めています。
当グループでは「人材育成」を重要視しています。「研修の変遷」は事業規模・分野の拡大に合わせて多様化していく教育研修が業績の礎になっていることを伝える意味で掲載しました。活動内容やあゆみに関する認識が薄いと懸念されていた「メセナの歴史」は、社会貢献の一助を為してきた歴史を知ることで愛社精神やグループに対する自信の高揚を図りたいと考えてのことです。会社概要はあくまで外部に向けた情報です。そのため年表には会長の誕生、業容拡大の詳細、グループ企業の歴史、会社行事など社員が関心を持つ内容を盛り込みました。

教材として活用できる社史を作るためにずいぶん苦労されたようですね。

完成社史

企業理念や創業者精神、人生観に対する「思い」をいかにわかりやすく伝えるかに腐心し、文章表現だけでなく全体構成や写真選択にまでこだわりました。わかりやすく、楽しみながら読めるようにと考え、歴史編では時代を象徴する写真をふんだんに使いました。そのためグループ各社に保存している写真だけでなく、会長個人やOBの方々が所有されている写真も多数拝借しました。ただ、古い写真もかなりありましたから、文章とのズレが生じないよう、撮影期日を確認する作業には苦労しました。教材として使うため、感想や個人の考えも書き込めるよう余白を多めに取るといった工夫も凝らしました。

配布先と配布後の反響、活用状況をお聞かせください。

完成社史

グループ全社員、顧問、協力業者、仕入れ業者、OBの方々に配布しました。社員からは「理念や方針、将来像が整理され明文化されたことで会社をより理解できた」「グループ全体の歴史を知ることができてよかった」という声が多かったですね。
創業以来苦楽をともにされてきたOBの方々からは懐かしい出来事を思い起こせたと喜んでいただけたようです。現役社員の活躍や将来へのビジョンが明確にされているのでグループの行く末を安心して見守れるとの声もいただきました。特に歴史編は会長の生い立ち、倒産等の挫折、新事業立ち上げに対する情熱から今日に至る経緯が物語調に書かれているので、思わず引き込まれる読み物として評価してくださる方も多かったですね。全社員が会長を尊敬し、厚い信頼を寄せていますが、本書を通してその思いは一層強まり、心の団結が一段と高まったと思います。
朝礼での読み合わせは2巡目に入っている部署もあります。当初の目的通り、新入社員や中途社員の研修教材として活用していますし、取引先や仕入先へも当グループへの理解を深めていただくツールとして会社案内に添えてお届けするケースもあります。

これから社史・記念誌を担当される方にアドバイスをお願いします。

完成社史

初めて社史編纂に携わりましたが、振り返って考えると、少人数で現業と並行しながら目標期間内に仕上げるため相当なエネルギーを注いだと思います。なかなか大変でしたが、この仕事を通してこれまで知らなかったこと、断片的だった歴史を切れ目なく時系列で整理し、ターニングポイントになった出来事を掘り下げたことで会社を深く理解する貴重な機会が得られたと感謝しています。
コンセプトを固め、いざ編纂を開始しても作業過程で構成、仕様などに変更が生じ、事務局だけでは判断しかねることも多々ありました。そんな時、その都度適切な対処ができたのは制作会社の存在があったからです。今回執筆をお願いしたライターさんたちも優秀で、意向を十分汲み取り、読みやすい表現、読み手を引き込むテンポで書いてもらえたので多くの社員から親しまれる社史に仕上がったと喜んでいます。実績があり、自分たちが考えた編集方針をしっかりと受け止める力、専門的なノウハウを持った制作会社の選択が重要で、そうしたパートナーとタッグを組まないと期待に応えられる社史は出来ないと実感しました。

ありがとうございました。

■日建レンタコムグループ・プロフィール
建設用仮設資材・ユニットハウス・OA機器・物流機器・介護用品の総合リース・レンタルを手掛けるグループ会社。仮設資材レンタルのパイオニアで、同分野のレンタル事業は業界トップシェアを誇る。

http://www.nrg.co.jp

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