Share (facebook)
表紙


『塩野香料株式会社200年の歩み』

A4判、並製本・ケース付き、184ページ、2010年4月発行


200年を節目として、これまでの歴史を振り返ること、
当社にかかわる全ての方々に感謝の気持ちを伝えたい、
そんな思いで作りました。

塩野香料株式会社 取締役総務部長  三宅 健一 様

社史を発行しようと思った動機や目的を教えてください。

完成社史

今まで社史を作ったことがなかったため、200年を節目として、これまでの歴史を振り返り、当社にかかわる全ての方々に感謝の気持ちを伝えたいとの思いで作りました。また、社史を発行することで、塩野香料の歩みを社内外で再認識し、次の時代につないでいきたいと思ったこともきっかけの一つです。

昔の貴重な資料が非常にたくさん掲載されていますが、どのように収集されたのですか。

完成社史

古い資料は、30年程前に現在の社屋を建てるまでは、商家づくりの社屋の倉にまとめてありました。建て替えの際には、資料を移動させたことがありましたが、「これは貴重な資料だから」ということで誰かがまとめてくれていました。
今回、社史編纂にあたって、担当を設けて2、3年かけて仕分けを行いました。そうして整理された資料を改めると、ある程度時代別に仕分けがされていたので、大いに助かりましたね。現在は、社史制作で参考にした資料はすべてひとまとめにしています。

200年の歴史・資料をまとめるということで苦労されたことは?

完成社史

当社内の出来事に関して、すべての資料を調べて、裏づけをする作業が大変でした。例えば、創業時からしばらくの間の事柄については、誰もが知りうる客観的事実ではないため、さまざまな資料から事実確認を行う必要がありました。ただ、苦労しただけあって、間違いのない形で出来上がっていると思います。

実際に社史編纂に携わられて“発見”したことがあったとか。

完成社史

社内に古い文献が多く残されていたため、興味を引くものも多く、やや脱線しながら、その時代の背景や歴史に触れる時間が多々ありました。資料を探しに行って、「写真に写っている人達や、風景の時代に思いを馳せ、資料をめくりながらしばし思いをめぐらせることもありましたね。
また、歴史を調べるうちに、昔から語り伝えられていたことが事実であると証明されたり、想像もしなかったことが判明したりしました。例えば、当社が日本で初めてポリスチレン樹脂を開発したことや、後の化学業界の立役者となる方々が当社から輩出されたことですね。直接仕事に役立つのではないにせよ、社史を通じていろいろと勉強することができました。

社史を配布された後、どのような反響がありましたか。

完成社史

社員からは、「塩野屋吉兵衛の話」や「初めて国産エッセンスを作ったこと」など、漠然とした形で伝わっていた会社の歴史が、初めてはっきりしたと聞きました。また、戦争を知らない世代の社員ばかりですので、社史を通じて、台湾進出などの戦争を挟んだ塩野香料の歴史を客観的事実として、正しく知ることができたとも聞いています。
私個人としては、社史を読んでもらうことによって、会社に対する愛着の醸成につながれば発刊した意義があると感じますね。
社外からは、御礼状やお電話をいただき、共通して「読みやすい」との意見が多くありました。200年という歴史を編纂したことに対しての賛辞もありましたね。社史には、これまで公にしていなかったことも載せていますので、当社のことを深く知っていただけたと思います。
また「塩野香料の社史を通じて香料業界全体の流れがよくわかった」とも聞いています。当社のビジネスモデルを説明することにより、香料業界の歴史が伝わるようにと編纂してきましたから、そのような賛辞をいただけたのだと思います。
ところで、メーカーの社史では技術史が重視されることが多いかと思いますが、当社の200年史ではそのようなスタイルをとらず、起こった出来事を淡々とつづっています。
私たちは香料製造という仕事に誇りを持っていますが、香料の性格上、私たちの技術を市場にアピールして需要を喚起するというものでもありません。ですから、技術史として殊更に創意工夫をアピールするのが適切かどうかとの考えを自問し、今回の社史の編纂内容になったわけです。現在の塩野香料の仕事については、後の人達が的確に評価してくれることを期待しています。

ありがとうございました。

■塩野香料株式会社・プロフィール
食品香料や香粧品といった香料の製造・販売を中心に、化成品や医薬品・工業薬品の製造から販売を行う、総合香料メーカー。大阪市中央区に本社を構える。

http://www.shiono-koryo.co.jp/

コンテンツメニュー
社史制作にお困りの際は