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表紙

佐川急便株式会社五十年物語
『飛脚の精神こころ

歴史の真実は一つですが、読んでくださる方に合わせて表現方法を変え、 3種類の書籍にまとめました。

A4判3分冊(528頁+120頁+80頁)

佐川急便株式会社 業務改善室 課長 丸田 正明様

社史発刊の決定をされたのは、発刊予定日のどのくらい前だったのでしょうか?

第1回の社史打ち合わせは、2003(平成15)年6月23日でした。50周年を迎えたのは2007(平成19)年3月ですから、およそ4年前くらいでしょうか。

社史制作を始められることになったきっかけをお教えください。

この機会に膨大な資料を記録として残し、さらに次の社史発刊につなげられるようにしたいとの思いからでした。

社史の構成についておうかがいします。本編、お客様向け、社員・ご家族向けという3部構成は、どのような効果を狙われたのでしょうか?

完成社史

制作当初からそれぞれの社史をだれが読む(活用する)のかを考えて、対象となる方の興味にふさわしい構成を心がけました。具体的には本編(50年の歴史をつづった事業史、各部門を詳細に記述した部門史、記録として宅配便取扱個数、車両台数の推移や営業店の変遷をまとめた資料集)では歴史を正確に記録することに力を尽くしました。

完成社史

お客様用(当社が歩んできた歴史の成果を「50の視点」としてビジュアル的に構成)は、日頃お世話になっているお客様への感謝と、さらに当社をご理解いただきたいという思いを表現いたしました。

完成社史

また、社員・ご家族用(クイズや4コマ漫画で構成)は、特に小学3年生程度の子供を持つ家庭を想定するなどして、文章中の難しい漢字にルビをふるなど、会社を支えている社員・ご家族に当社により親しんでいただけるようにしました。

御社の『社史』は企業史にとどまらず、日本の運輸・物流業の歴史でもあると思いますが、どのような方針で編纂されたのでしょうか。

日本の運輸・物流業は、少数の企業が業界を形成していた時代から、多数の企業が参入してさまざまなサービスが提供される時代へと変わってきています。またわれわれ物流企業の仕事も、単にモノを“運ぶ”だけにとどまらず、“運ぶ”ことにまつわるあらゆるソリューションを提供することに変わってきています。当社はそういった変化に主体的に対応してきましたし、また当社自身が作り出しもしてきました。

完成社史

だから当社の社史は単に当社だけのものではなくて、わが国産業史の文献でもあると考え、宅配便取扱個数や車両台数、営業店の推移等もできうる限り資料として掲載することとしました。

編纂を進める中で、思い出深い出来事などがございましたらお教えください。

完成社史

当社の社史編纂委員会の各メンバーは社史専属ではありませんでした。そのため、現業務をこなしながら仕事の合間を縫って、編纂業務にあたらざるを得なかったことが思い出されますね。今から考えると本当によくできたなと思います。

その中でも、やはり最初に取り組んだことは、特に印象に残っています。委員会のメンバーは社史編纂を実際に経験するのは初めての者ばかりでしたので、まずは社史分析シートを作り、他社の社史(二十数社)を簡単に分類(構成、使い方、タイプ、精度、その他など)分けしました。そこで、当社の社史作りに参考となる社史を選び出すとともに、たくさんの人に社史を活用していただくにはどのような社史にすればよいかを常に考えながら、編纂委員会のメンバーと社史の内容構成について吟味できたことはよかったと思います。

社史の編纂をご経験されて、どんな感想を持たれましたか。また、社史を発行することの価値や意義についてはどのようにお考えでしょうか。

完成社史

当社は、50年の歴史で初めての社史発刊となったわけですが、縁あってそれにたずさわることができたのは非常に有意義なことだったと思います。また、社史編纂を通じて、当社が歩んできた歴史を改めて理解するとともに、現在はそのような歴史ある会社の社員であることを大変誇りに思っています。

刊行されてからの反響はいかがでしたか。

完成社史

社史は3分冊ですので、それぞれ配布対象が違います。そのため、反響も同じく違っています。本編は当社の全国の営業店にも配布しています。たとえば、ある営業店では、いつでも社員が閲覧できるようにして、読んだ人の記録印などをもらっているところもあります。今後も各営業店で社史を活用して、当社の歩んできた歴史をしっかりと理解した社員が全国に広がるとうれしいですね。その他、各図書館にも送付し、お礼のはがきをいただいた所もあります。

また、お客様向け社史に関しては、事前に開催されたイベントで、社史の中から抜粋したダイジェストCD(約5分)を作成し、配布しました。非常にわかりやすくよく出来ているとの言葉をいただき、社史に対する興味を持っていただくために大変効果的でした。 さらにお客様向け社史は意外なところで活躍しています。写真を効果的に使用するなどビジュアル的に表現してわかりやすいため、現在は新入社員の教育用としても全国で活用しています。

完成社史

社員・ご家族向けについては、職場で社員に手渡しするのではなく、メール便で各社員の自宅に送付しました。これにより社史が会社からご家族へのプレゼントであるとわかっていただけますし、家庭内で社史をきっかけにしたコミュニケーションが生まれるのではないかと期待しました。実際、「身近において、いつでも手軽に気軽に読める」という声が届いています。

特にどのような皆様に読んでいただきたいと思われますか。

完成社史

お取引先はもちろん、社員やご家族にも、当社のことをさらに知っていただくことで当社は「期待感の持てる会社」だと思っていただきたいですね。また、学生の方には、社史を通して、当社の歴史とともに、運輸・物流に対しての歴史も理解してもらい、論文作成時などに活用してもらえたらと思います。

現在、社内では完成した社史をどのように活用されていますか。

完成社史

先にも述べましたが、特にお客様向けの社史などは社員教育用に使ってもらっています。また、全国の営業店などに配布していますから、今後はいろいろと調べ物がある場合などに社史を紐解いて、繰り返して活用してもらえたらと思っています。 さらに、これは社史編纂の副産物と言っていいのかもしれませんが、この度の社史制作で、たくさんの資料を集め、整理しました。そのため、これを機会にこの経験や資料を次の年史制作につなげられるよう、体系的なデータベースの構築を進めています。

最後に、今後、社史制作の仕事を担当される方へのメッセージをお願いします。

これまで歩んできた歴史を整理するのはもちろんのことですが、次の年史を想定して、将来に期待感をもてるような会社の社史作りを目指して下さい。

どうもありがとうございました

■佐川急便株式会社 プロフィール

http://www.sagawa-exp.co.jp/

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