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表紙

『知的財産をコーディネートする――深見特許事務所40年の歩み』

「記録の文化」なしに、発展は望めない――
周年史はそこで大きな役割を果たしていると感じました。

A4判、並製本、48ページ、2009年4月発行

深見特許事務所 会長 深見久郎 様

事務所史の制作を決定された時期と、その動機をお聴かせください。

完成社史

これまでも企業の社史を見る機会があり、「50年史は制作しよう」と考えていました。その10年前となる40周年のタイミングに、記録を残しておく意味で、簡単な小冊子の制作を決断しました。

それでは今回の「40年史」は、その先の「50年史」を念頭に置いて制作されたということでしょうか?

完成社史

その通りです。40年史の制作目的は、事務所の過去と現在を所内外の皆さんに知っていただくとともに、特に所員にはその歴史を基に10年後の将来について考えてもらうことにありました。こうした趣旨から、本編の最終章を「50周年に向けて」と題し、事務所の指針や目標を共有できるよう、1章分を費やしました。
今後、所内の教材としても使用できると考えています。

40年史制作に入る前には、「周年史」というものにどのようなイメージをお持ちでしたか?

完成社史

先ほどお話しした企業の社史以外に、20年程前に頂いた同業事務所の100年史がイメージにありました。ですが、だいぶ前のことなので「事務所の記録として存在しているな」という印象だけで、内容に入り込むまでは至りませんでした。
出版文化社から中小企業の社史をお借りした時、その中で描かれている苦労や歴史の歩みに共感する点が多く、読み進めるにつれて感動を覚えました。そこで周年史を身近に感じ、「こういうものをつくれたらいいな」と思いました。

資料収集について、ご苦労はおありでしたか?

完成社史

根幹の資料として「全体会議メモ」(月1回の定例会議録)がありましたので、それを基に歴史を追うことができました。しかし平成2年頃からしかなく、「もっと早い内から書き溜めておけばなあ」と、今となっては思います。所員との情報共有を目的に作成され始めたメモですが、歴史を紐解くことにも大きな役割を果たしてくれました。

原稿が形になってきてからはどうでしたか?

完成社史

まず、やはり事実関係の精査に腐心しましたね。  それから、「書き手の視点が統一されているか」にも気を配りました。40年史はどうしても私(深見)に関係する部分が多く、個人史との境界が曖昧になりがちでしたが、制作当初より「客観的に事務所の歴史を記述すること」を主眼にしていましたので、その旨をライターの方にもお願いしました。
原稿を何度も読みますと、「木を見て森を見ず」という状態に陥り、文章の論理的な展開を追いづらくなってくるのも問題でした。終盤は、所内で複数名で回覧できるようチェック体制を整えて臨みました。

英文訳が併載されていますね。英文作成とチェックをご担当いただきましたが、ご苦労はおありでしたか?

外国人コンサルタントの協力を得ましたので、英文作成自体はそれほど負担ではありませんでしたが、限られたスペースの中で言いたいことを英文で収めることには大変苦労しました。主張したい内容を割愛せずに、なおかつ全体のデザインを崩さないためにはどうすればいいか、打ち合わせを重ねました。 文章を削らずに掲載に踏み切ったことは、結果的に非常によかったと思います。

制作された40年史は、どのようなところへお配りになられましたか? また、どのような反響がありましたか?

所員とその家族、OB、国内外顧客、業界関係者、それと私個人の知人に配布しました。また、企業の知的財産部などに所属されている方へのプロモーションとしても検討中です。
お手元に届いた方々からは多くの反響をいただき、周年のお祝いや内容に対する感動のお言葉、制作への労いなど、国内外から直筆のお手紙などでお寄せいただきました。

最後に、これから周年史を制作される方々にアドバイスをお願いします。

50年単位ではなく、10年毎にでも、早い時期から周年史を作っておくといいでしょうね。 立派な物でなく、簡単なパンフレットでもいいんです。周年史制作がどういったものか体験をしておくことで、感覚が養えますし、資料や写真も集まりやすくなります。そうして周年毎に充実したものができあがるでしょう。
家に家系というものがあるように、会社には“社系”、事務所には“所系”があるべきだと、私は考えます。
家系がずっと続き、名門と呼ばれるものになっていくのは、歴史の蓄積があるからですよね。それは社系や所系も同じ。そうした蓄積があれば、「それ以上を目指そう」と意識でき、発展して行ける。「記録の文化」なしに、そうした発展はありえないんです。
会社には社訓が、家系には家訓があります。そうした考え方を文字として残していくことに、周年史は非常に大きな役割を果たしていると思います。そして、そういった記録は、早いタイミングできちんと整理していかなければいけないでしょうね。

どうもありがとうございました

■深見特許事務所
幅広い分野での専門知識で顧客に高品質なサービスを提供し続けるだけでなく、次代を担う弁理士育成にも心血を注ぐ特許事務所。

http://www.fukamipat.gr.jp/

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