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表紙

日本板硝子労働組合『50年のあゆみ』

組合の変遷を記録して整理した形で次の世代に残すもの

A4判48頁、並製本、2002 年8 月発行

日本板硝子労働組合 常任中央執行委員 竹田憲晃様

「温故知新」で歴史を知る

私たちの組合は、昭和21年に四日市工場や若松工場で組合が誕生し、その連合会という形でスタートして います。その後、昭和28年に各事務所の組合が単一組織になり今日に至りました。その50周年記念事業の一環としてこの記念誌を発行することになりました。

というのは、昭和34年に発行された『12 年のあゆみ』以降、まとめたものがなかったため、この機会に組合の歴史をきちんと整理して次の世代に渡そう、引き継いでもらおうというのが大きな目的だったのです。

私自身もそうですが、昭和20年代や30年代のことは、今の若い組合員にはさっぱりわかりません。いまや赤旗とか春闘、ストライキといった言葉は聞かれなくなりましたが、かつては食うための激しい闘争があったというような組合としての歴史を、 きちんと整理し、みんなに知ってほしいという気持ちで編集しました。

何を取り上げるか?に苦心

歴代委員長の取材をしていると、歴史といいますか時代の流れをつくづく感じました。現在は、食べることに苦労している労働者はいません。ただし、終身雇用制の崩壊といった別の面での問題が起きています。

そこで、編集の段階では「組合の動き」という歴史年表を作るときに、残された膨大な資料の中からどの出来事を取り上げるかということに苦労しました。写真についても同じで、歴代の皆さんがきちんと整理されていたおかげでたくさんありましたが、いかに時代背景の匂いのあるものを掲載するかで苦慮しました。

読む側の立場で考える

こういうものを作るとなると、通常は自分に関連した部分や知っていることを詳しく書きたくなるものです。しかし、それはある意味では偏った自己満足です。そこで私たち編集委員は、できるだけ客観的に歴史を、あるいは出来事を記述しようと
心がけました。読む側の立場にすれば自分が知らない歴史について、偏った記述がされていれば、それが事実になってしまうからです。

今の組合は雇用本位になっていますが、赤旗とか闘争とかがあった時代の変化を客観的に残すというのが一番の目的ですから、その点については特に留意しました。

情熱があればいいものはできる

出版社のセミナーに参加したとき、「やる気、情熱があれば必ずいいものができます」という話を聞きましたが、そのことは編集が終わった今でも実感として残っています。やはり、自分がやる気を出して取り組めば、出版社の方もビジネスの枠を超えて一生懸命に手伝ってくれます。この記念誌を作り終えてみて、自分がいい加減だったらもっと中身の希薄なものになっていたと思います。

やはり、読者に何を伝えたいか、何を知ってほしいかという気持ち。それに対して、自分はどう取り組むかという熱意がすべてを決めるのだ、と思いました。そういう気持ちがあればこそ、さまざまな根回しやOBへのインタビューの段取りでもうまくいくものです。要するに、気持ちが大切なのですね。

ありがとうございました

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