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表紙

『新たなる出発 100年を礎に 谷川運輸倉庫株式会社創業100年史』

手探りのスタートだったが素晴らしい「記録」の整理ができた

A4判変型184頁、並製本カバー付、平成13年10月発行

谷川運輸倉庫株式会社 顧問 荻田庄藏 様

記録の整理を目指す

当社は創業以来、洋紙専門に運送と保管の仕事を続けてきました。しかし、社歴が100年にもなるのに、きちんと整理された記録が何もありませんでした。社外の方からはよく、「谷川さんはどういう経緯で大阪における新聞用紙運送の一手引受ができるようになったのか?」「洋紙運送の変遷などについて教えてほしいが…」といったことを聞かれても、的確な返事ができずに困っていました。そこで社長は、「100周年を機に歴史の記録を整理して残そう。社外からの問い合わせにもきちんと答えられるようにしよう」と決断され、社史の発行を決められました。

入社以来、本社の人事・労務畑一筋できた私が担当に任じられたものの、どうすればいいのかまったく見当がつきませんでした。

へたな考え休むに似たり…と思った私は、とにかく専門家の知恵を最大限にお借りしようと考えました。そこで、すべての作業について一つひとつ相談しながら進めることにしましたが、その時に私の頭にあったのは「とにかく、できるだけ資料に基づいた記録を整理して残す」ということでした。

意外にも社外にあった資料

資料を集めるといっても100年という時間はあまりにも長すぎます。しかも、運送という仕事は依頼された物を運んだらおしまいですから、後に残るものがありません。さらに、本社は戦災で焼失しており、戦前の資料は皆無に近い状態でした。

ところが昭和47年頃、大正時代から勤めておられた先輩が個人的に自分の働いた足跡をまとめられた手記があり、それがそれまでの概要を知る手がかりとなり、大いに助かりました。そこで、その記述をもとにコツコツと関連資料を集めることにしました。

新聞社や紙関係会社の社史や資料を閲覧させていただき、当社の沿革は少しずつ見える状態になっていきました。とくに有り難かったのは、創業者がよく頑張ったせいか、創業時の記録が関係先の社史によく取り上げられていたことです。また表彰関係も多く、それにまつわる記録もあって、古い時代の記述には大いに参考になりました。

全体が見えてから構成を決める

年表台帳、仮目次ができた時、私たちには初めてどんなものができそうかという予測がつきました。そのあと、どの部分を埋めれば歴史の記述としてある程度満足するものができるかという読みができたのです。

その段階の決断で、社史の結果が決まると考えた私は出版社の方や編纂委員会の方々と時間をかけて検討を重ね、目指すべきゴールを設定し、残りの時間とエネルギーを集中することにしてギリギリまで資料の補足に奔走しました。

今、振り返ると「案ずるよりは産むが易し」「動けばなんとかなる」という気持ちです。

原稿の時点でいちばん気を遣ったのは、収録する内容の選定と関係先がからんだ部分の記述です。とくに、収録内容を一歩間違えば、完成間近でのどんでん返しにつながりかねませんから、社内のOKどりにはことのほか注力しました。

完成後はおおむね好評を得ることができましたし、ホームページにも「社史プレゼント」の案内を掲載でき、外部にも企業をよく知ってもらおうという当初の目的が十分に果たせたと思います。

ありがとうございました

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