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表紙

『千歳電気工業50年のあゆみ 卓越した技術、誠実な施工で半世紀』

激動期の記録として「良いことも悪いことも正確に残す」方針を堅持

A4判308ページ、上製本・A4判280ページ、並製本、2007年6月発行

千歳電気工業株式会社 総務部 顧問(当時。現、人事部 採用担当部長) 中島克己 様

10年史、25年史に続いて3度目の社史発刊ですが、今回発刊のタイミングが50年史になった理由を教えてください。

創立50年の大きな節目に当たるというのが一番の理由です。会社としても前回の25年史を発刊した時点で、次は50年史だろうと想定していたようです。

50年史発刊の目的として、重視された点はなんですか?

完成社史

事実を正確に後世の社員に残すことが大事と考えました。近25年は当社にとって激動期でした。株の買い占めや国鉄の分割民営化をはじめ、当社の経営上で重大な岐路に立つようなことがいろいろとありました。それだけに会社として事実を誤りなく整理して、正式な記録として残すことを重要視したのです。

社史制作を決定されたのは、発刊のどのくらい前でしたか?

発刊のちょうど2年まえ、2005年6月になります。これは現社長が就任した時期でして、発行年度を最終年度とする中期経営計画の中で、50周年記念事業の一環として進めることになりました。

どのような編纂体制で臨まれましたか?

部署横断式の編集委員会を組織し、実務を担当する専任の事務局を置きました。事務局を中心にして社史発刊のスケジュールや計画を組み、重要な問題を決定する際には委員会を開き、意見を出しあいながら方向性を決めていくという形です。

部署横断式の委員会とした目的はなんでしょう?

完成社史

激動期の会社の歩みを正確に残すことを第一としたので、掲載するしないは別として、様々な資料を集めて、そのうえで何を掲載するのかを委員会で話し合いたいという考えがありました。つまり、あらゆる情報を網羅するために各部門から委員を募る必要があったのです。

上製と並製の2種類の仕様で発行されていますが、その理由を教えてください。

お得意先やOBに贈るにはケース付の上製本でいいのですが、社内で日常的に活用してもらうにはページも繰りやすい並製本がいいだろうとなったわけです。内容はほぼ同じですが、社員にとっては周知のことといえる「主要工事一覧」を並製本から外しました。しかし、何らかの問い合わせへの対応や工事件名を調べる必要が生じたときのために、各部署単位で一冊ずつは上製本をおくようにしてあります。

■沿革編後半の近25年史を通史と部門史に分けた理由を教えてください。

創立当初から「鉄道部門」「官公庁・民間部門」「電力部門」の3部門を事業の柱に当社は成長してきました。ただ、25年史の発刊時は部門毎の事業本部制が確立されていなかったので、部門史という形はとりませんでした。一方、近25年史では平成2年に3部門の事業本部制が確立したことから、3部門それぞれの流れを整理して語る必要が出てきたのです。そこで、前25年史との一貫性を保つために近25年史にも通史を設ける一方、部門史も併載することにしました。

■制作途上で支店小史を追加されたそうですが、その理由は何でしょうか?

完成社史

支店については北海道から九州まで10支店あったのですが、事業本部制の採用や国鉄の分割民営化、JR各社による資本系列化などの影響により組織の統廃合が繰り返され、いまや支店がなくなったところや統合されて名前がなくなったところもあります。とはいえ、それぞれ所属していた社員は配置転換後の職場で働いています。支店小史を追加したのは、それらの社員も廃止となった支店も、この50年の歴史の中で会社に貢献してきたという証を示したかったからです。

■全体の分量が当初予定していたよりも大幅に増えたそうですが、資料編の増量が大きな理由と聞いております。資料編を増やした理由とは何でしょうか?

当社の歴史を正確に残すために資料編にはできるだけの項目を載せたいと考えておりました。そこで何を掲載したらよいか、他社の社史を参考にし、当社にとって必要なものを選別したところ、大幅に分量が増えてしまいました。 そのなかで掲載項目を選ぶときに意識したのは、社員が日常業務で活用できる資料を残すということと、50年の間に会社が行ってきた数々の取り組み実績を残すということでした。前者でいえば、組織の変遷や財務諸表、受注完成工事高などの業務実績などでしょうか。これは研修時ほか様々な場面で使用します。後者でいえば、当社は工事会社ですので業務改善や安全への取り組みを現場単位、支店単位、また会社全体で毎年毎年熱心に取り組んできました。こうした事実を記録して社員に伝えたいと思いました。

■以上のほかに、制作にあたって苦労されたことはなんでしょうか?

完成社史

正確な歴史を作るための確認作業です。各部門の稟議書や事業報告書、会議資料や社内報などをひっくり返しながらくまなく調べ、いつ何があったのかを丹念に確認しました。それなりの客観的事実に基づかないといけませんから。 そのほかでは、主要事業3部門の記事のバランスでしょうか。一方が詳しく、一方が少ないということがないようにしないといけません。そのために他社の社史を参考にして、制作の準備段階で、たとえば部門史や支店史に掲載する項目をあらかじめ設定したうえで資料を集めて、それぞれが偏らないように気を遣いました。

■配布後の反響はいかがでしたか?

直接お得意さんにお届けにいった社員からはみな好意的な評価をいただけたと聞いております。通史と部門史、支店小史といった構成や歴史上の出来事を広範囲に記述したという点が評価されたものと受け取っています。

■これから社史を担当される方にアドバイスがありましたらお願いいたします。

完成社史

なによりも会社にとって良いことも悪いことも正確に載せるということです。それが社史の本分だと思います。その時点で良いことであっても、後世から見ると評価が分かれることもあるでしょう。悪いことであってもこの事件が大きなターニングポイントとなり、後の会社の発展に寄与したと評価されることもあるはずです。 また、本業を抱えながら社史制作を行うというのは非常に難しいものです。当社の場合、2年の制作期間がありましたが、それでも別の仕事を抱えては難しかったと思います。今回は私ひとりが専任となって事務局を運営しましたが、締め切り半年を切ったあたりから多忙を極めました。専任の委員は可能なら2人は必要ではないかと思っています。

どうもありがとうございました

■千歳電気工業株式会社 プロフィール

創業以来「卓越した技術、誠実な施工」をモットーに、鉄道や官公庁・民間施設・電力関係のインフラ整備を担っている総合電気設備工事会社です

http://www.chitosedenko.co.jp/index.html

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