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表紙

『クラシエ10年の歩み』そして10年後の仲間たちのために

創業100年を超す老舗企業が、新たな社名で再出発して歩んできた経緯を、正しく記録に残して次の世代につなぎたい。過去の重い経験から学んだこと、それがあって今があることを、これから先の社員にも知ってほしいという明確な目的をもって制作しました。

A4判 132頁 並製本 2017年6月発行

クラシエ ホールディングス株式会社
総務・広報部
部長 登内 文哉様

『クラシエ10年の歩み』を制作するに至った経緯をお聞かせください

登内:設立10年で社史を作るのは、まだ早いという意見もありました。しかし、当社はクラシエとしては10年ですが、その前に「カネボウ」という社名で100年以上の長い歴史を歩んでいました。社名変更から10年の節目に、クラシエの10年を振り返るとともに、なぜ私たちが社名を「クラシエ」に変更することになったのか、その経緯を記録に残す必要があると考えました。

サブタイトルに「そして10年後の仲間たちのために」とあります。ここに込められた意味を教えてください

中面,クラシエ10年の歩み

登内:これは、石橋康哉前社長がことあるごとに口にしてきた言葉です。自分たちの取り組みが10年後の仲間たちのためになるかどうか、価値観を共有する指針として社員に浸透しています。
 クラシエになってから入社した社員が約半数を占め、社名変更の経緯を知らない人が増えました。過去の重い経験から学んだこと、そこから歩み続けて今があることを、これから先の社員にも知っておいてほしいという明確な目的を表現しました。

企画や構成など、作業を進める上でご留意された点をお教えください

登内:「クラシエ10年史」と「前史」の2部構成としました。クラシエは、旧カネボウから日用品、医薬品、食品の3事業を引き継いでいます。それぞれが独立した企業ですので、「10年史」では3事業をバランスよく表現するよう、内容や配分に留意しました。
 「前史」では、社名を変えるに至った経緯を記しています。デリケートな内容ですし、関係者の目にとまることも踏まえ、あくまでも資料として記録を残すという視点がぶれないよう、客観的にまとめることを意識しました。また、この時期の写真の一部は社内でも保有しておらず、新聞社から提供してもらったものもあります。
 社員アンケートの掲載は、最初から決めていました。加えて「そのときを語る」と題し、社員の生の声をできるだけ載せるよう試みました。

制作を振り返って感じたことや反響など、ご感想をお聞かせください

中面,クラシエ10年の歩み

登内:社外からの反響が大きく、驚きました。社史の完成を記事として取り上げてくれたメディアが、少なからずあったのです。記事を見た方々からは「読んでみたい」、企業や学校からは「社史や記念誌の参考にしたい」と、お問い合わせを多数いただきました。社名変更後に入社した社員からは、「社内視点での記録が、ためになった」という声を聞きました。
 クラシエ発足に尽力された元会長、歴代社長へのインタビューを通じ、あの困難な時期を彼らがどのような役割、どのような思いでカネボウ、クラシエと向き合ったか、こうした形で残すことができてよかったと思っています。また、企業の基本情報や10年の歴史、取扱商品の変遷などがこの1冊に網羅されているので、広報活動の資料的な存在としてもとても重宝しています。

今後社史制作をご検討の方々にアドバイスがございましたら、お聞かせください

英語ページ1,西川450年史

登内:社史制作は、資料の有無が決め手です。でも、最初から社史のために記録を残す会社はあまりないでしょう。当社では毎月社内報を発行していたので、情報の整理や素材の確保上、ずいぶん助かりました。社内報に限らず、毎年の会社の出来事を記録し、保管するルールは作っておくとよいですね。
 また、専門家の手を借りることも有効です。私たちは限られた制作時間や予算の中、無駄のないプロセスでゴールに向かうことができました。それから、膨大な数の社員アンケートを第三者的な視点で検証し、掲載するコメントなども社内のフィルターをかけることなく選択してもらったことで、生き生きとした社員の声を反映することができたと思います。
 制作の目的を明確にすることも重要です。「記録を残す」という目的の下、最後まで方針がぶれなかったことも、短期間で完成できた要因の一つです。

お忙しいところ、ありがとうございました。

■クラシエ ホールディングス株式会社

日用品、医薬品、食品の3事業を展開する持株会社。2007(平成19)年7月、カネボウ・トリニティ・ホールディングス株式会社より社名変更。債務超過に陥った旧カネボウの3事業を継承し、クラシエホームプロダクツ㈱、クラシエ製薬㈱、クラシエフーズ㈱、他関連会社を傘下に持つ。「Kracie(クラシエ)」は、「四季の変化や日々の生活の中で、当社グループ製品を通じてお客様の心を晴れにする。そんな健やかで、快適な楽しい“暮らしへ”」という全社員の願いを込めて命名された。

http://www.kracie.co.jp/

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