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表紙

『医療法人西陣健康会 堀川病院40年史』

地域住民の方々と共通の情報として40年の歴史をまとめる

医療法人西陣健康会 堀川病院 事務管理課 斉藤 貞夫 様

当院の前身は、戦後の混乱期だった昭和25年に早川一光先生たちの尽力で創設された白峯診療所です。この診療所は、「上京生活を守る会」という住民運動が発展、「自分たちの健康は自分たちで守ろう」という西陣の人たちの基金で誕生したのです。

その後多くの苦労を重ねながら、昭和33年に医療法人西陣健康会が運営する堀川病院として開院しました。

したがって、当院の理念はあくまでも住民本位であり、「医療にかかれない人々に医療を」という白峯診療所以来の理念も引き継がれています。文字通り「住民立」の病院なのです。

『西陣の地域に40年』と題したこの記念誌は、記念祭・記念祝賀会とともに、40周年記念事業のひとつとして発行することになりました。その実行委員会の専任事務局として、ほぼ40年病院とともに歩んできた私が任命されたわけです。

まず最初に、住民組織の健康会から2人、当院から院長、技師、看護婦、事務2人の7人による編集委員会が編成されました。それぞれ10年、20年、30年という節目を知っている人が選ばれましたので、心強い限りでした。

初めに決めたのは、(1)西陣地域における40年の歩みを記録し、これからの展望を伝える、(2)地域の人々が読みやすい冊子(48頁建て)にする、(3)次の50周年に向けて現存する資料を保存し集積しておく、といったことです。

私が最初に手がけたことは、引っ越しや担当者の交代等で散逸した原資料を収集し、こつこつとその裏付けをとる作業でした。

幸いだったのは、白峯診療所が発行していた『しらみね新聞』(現・『西陣健康会だより ほりかわ』)の5号に「堀川病院開院特集号」というのがあり、それ以降のバックナンバーが完全に残っていたことです。また、10年ごとに発行されていた記念誌も大いに参考になりました。そのため、最近10年の原稿作成に集中することができました。

また、歴代院長や関係者の方8人に対するインタビューでは、新聞の活字だけでは知り得ない事実や、それぞれの方の人間味に触れることができ、その結果、昔の新聞から拾い集めた原稿とは違う立体的な、人間味のあるものにまとまったと思います。同時に、ライターさんなど院外の人との知己ができたことにも新鮮な感動を覚えました。

当院でも、草創期のことを知る人は少なくなっており、当院発展の足跡を若い職員にも知ってもらえ、発行の目的は果たせたと思います。

ありがとうございました

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