こぼれ話 PRは控えめに、メッセージを押し出した記念出版

PRは控えめに、メッセージを押し出した記念出版

■学生へのメッセージだけ、PR抜きの記念誌です。

当社のお客様でもある、首都圏のある予備校チェーンさんは、開校30周年を記念して「これからの日本を創るために」と題した記念誌を発刊されました。

内容は、中央および地方の政治、教育、産業などの各界第一線で活躍中の方々が、これからの青年たちに何を期待するのか、熱いエールを贈るというもの。もともとその予備校に通う学生たちに向けた会報誌に連載されていたものですが、そのなかの特集記事からピックアップして編まれています。

たとえば大学学長篇では「地球規模で考え、足元から行動できる人間になろう」「答えは自分の中から導き出すもの。じっくり、とことん考えよう」「夢中で何かに打ち込んでほしい。そこから何かが生まれる」など。

産業人篇では「日本は世界に冠たる技術大国。自信をもって情報を発信しつづけよう」「仕事の成就のためには、つねに心をこめて事に当ること」などなど、百花繚乱の観があります。
こういった熱いメッセージをおさめ、予備校自身のPRは一切なし。潔いつくりです。

■反応は様々。しかし確実にいえることは…

受け取った学生たちの反応は様々なようで、素直に感動して勉強に対する姿勢が変る人もあれば、「ふぅん」でお終いの、張り合いのない人もいるそうですが…。  実はこの予備校さんは、5年前には25年史を出しておられます。そこでは、教育の事業に船出したばかりの手作り授業時代、先発他社から無言の圧迫を受けた成長期などのことが克明に記録されています。企業としての歴史は、こちらのほうできちんとおさえてあるのですね。

それだから、今度の30周年では、自社の歴史にこだわるのではなく社会的な意義に力点をおいた記念誌を出すことが出来たといえましょう。

■周年は自社の文化的資産を見直すチャンスでもあります。

当社の別のお客様で、「社史は企業の文化的な資産の棚卸」と表現されたところがありました。当社にとっては勇気百倍のお言葉ですが、会社の文化的資産は、何も歴史の蓄積に限ったことではありません。この予備校のように、会報誌の記事も、立派な資産となりうるのです。スタッフにとっては仕事の意義を確認するものとなり、かつ学生や社外の方にとっても価値のある情報です。

皆さんのなかにも、このような出版の方法が可能な会社様があるのではありませんか?
(企画営業担当 徳山 匡)

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