こんな社史を見つけました 『九つのなぜ アイネスの25年』の場合
こんな社史を見つけました 『九つのなぜ アイネスの25年』の場合
情報処理やソフトウエア開発をメインに事業を行っておられる潟Aイネスさんが、25周年の時にユニークな社史を出されました。
通常、社史は会社の視点で文章をまとめます。そのため、「当社は」という表現で文章をまとめられることが多いのです。ところが、アイネスさんは、執筆を外部のライターに依頼され、そのライターの文章としてまとめておられます。奥付にも「著者」としてライターさんの名前が明記されています。
構成もユニークで、全部で9章立てですが、通常の編年体で章立てをしていくのではなく、1章ごとに「なぜなのか」をテーマにし、9つのなぜをまとめるという形をとっておられます。
例えば、第1章は「なぜ狩野さんは社長なのか」ですし、第2章は「なぜ基本ソフトに強いのか」です。第9章に至っては「なぜ上司を肩書で呼ばないか」となっています。会社のアイデンティティを、「なぜ」に託して解明していこうという試みでしょうか。
資料性を重視する社史もあれば、こんな形の社史もあるのですね。