『リョービ近10年のあゆみ 1994~2003 創立60周年を迎えて』
激動と変革の10年間をいかにまとめるか、どういう切り口にすればわかりやすいか、いろいろ知恵を絞りました。
A4判58頁、並製本 2004年5月発行
リョービ株式会社 企画部副部長 篠原高英 様
今回で3回目の社史発行とうかがいましたが。
以前に30年史と50年史を製作しています。30年史は創立からの歴史を写真と文章で綴った、どちらかというとオーソドックスで重厚な社史です。
一方、50年史は趣をガラリと変えて、思い切ってビジュアル化しました。内容も「新世紀に向かって」「グローバリゼーション」「回想」などテーマ別の構成とし、とても読みやすいと好評でした。
今回の近10年史も、読みやすさ、わかりやすさに力点をおきました。
発行間隔が20年から10年と短くなりましたね。
社史を何年ごとに製作するかは、決まっているわけではありません。世の中の動きが加速していますから、10年間でも多くの出来事があります。
とりわけ当社は、創立50周年以降の10年間は、激動と変革の連続でした。「経営健全化計画」を立案・実行し、事業構造、収益構造を大きく変えました。その結果、業績回復を果たし、2004年は新たな成長への一歩を踏み出す区切りの年となりました。
また、2003年12月は創立60周年という節目の年でした。こうしたことから50年史後の10年間に的を絞って製作することにしました。
50年史同様、読みやすさ重視の誌面構成ですね。

今回は通史とせず、50年史を補完する近10年史という位置づけでしたので、50年史のイメージを踏襲しながら、いかにまとめるか、どういう切り口にすればわかりやすいか、いろいろ知恵を絞りました。
巻頭特集では「経営計画の推進」「事業領域と事業構造の変遷」「環境保全と社会貢献」という3つのテーマにスポットを当てて、この10年間を振り返りました。各年の動きについては1年を見開き2ページとし、主な出来事と写真で構成するビジュアルな年表にしました。
お配りした取引先などから「スッキリとよくまとまっていますね」とお褒めの言葉をいただいたときは、まさに我が意を得たりで、うれしかったですね。各事業所所在地の図書館にもお配りしたんですが、「もう少し送ってほしい」というご要望もいただいたりして、大変好評でした。
「受賞歴」や「論文発表の記録」など資料編にも力が入っていますね。

わずか10年分でも資料集めには苦労しました。内容によって情報がいろいろな部署に分散していましたので。
こうした情報や資料を、日常的にすぐに使える状態にしておく必要があると痛感しました。そこで、誌面をデータベース代わりにしようと。「受賞歴?それなら『近10年のあゆみ』に載ってるよ」というように。
しかし、情報の共有、活用という点ではデータベースをイントラネット化することが必要だと思っています。これは今後、取り組んでいく予定です。
印刷直前に制作部数を5,000部から1万部に増やされましたね。

当初は社内配布の予定でしたが、出来上がりが見えてきたところで、当社のことを一層理解していただくために、社外へも配ろうということになったんです。
とくに経営健全化計画については、諸施策を実行の都度、その内容を発表してきましたが、施策と結果を総括したかたちでは発表していないので、これらを対外的に広報するツールとして最適だと判断したわけです。
篠原様にとっては初めての社史製作とうかがっていますが、実際に取り組んでみていかがでしたか。
IT時代ですから、インターネットなど様々なメディアを通じて、会社の"いま"を知っていただくのは容易になりました。しかし、"あゆみ"を知っていただく機会はあまりありません。
したがって、10年刻みで会社の歴史がまとまっているのは、わかりやすさ、使いやすさの面で"いいものだ"と感じています。その意味でも、次の課題はデータベースづくりですね。
ありがとうございました
■リョービ株式会社 プロフィール
ダイカスト、印刷機器、パワーツール、建築用品の4つの事業分野を主軸に、"くらしの中にゆとりと豊かさを創造する" 会社です。

