こぼれ話 ビジュアルな社史づくりのポイント

ビジュアルな社史づくりのポイント

「文字ばっかりの社史は読む気がしない」と最近よく言われる。
多くの写真や図表を使っているビジュアルな社史は手に取りやすい。しかし、広報部があるような大きな会社は別にして、普通の会社では、使える写真が最初からふんだんにあるというケースはまずない。

先日100年史を製作した会社も、初めは「宴会の写真しかおまへんで」といわれた。しかし、社長・会長のご自宅に創業者のアルバムがでてきたり、OBの方が『作業アルバム』をもってこられたりと、意外に数多くの古い貴重な写真が集まりだした。また、社内報でも古い写真を掲載し、社員に写真の提供・協力を何回か喚起された。

さて、原稿があがる頃、その内容にあった写真を探す第2段階に入る。アンテナを更に社外に拡大する時期だ。担当者は関連業界の社史を数多くみられ、原稿内容にマッチする写真を探しだし、その会社へ足を運び借り受けるという努力をされた。

次にレイアウトの段階に入ると、図版のない頁をできるだけ少なくするという方針のもと、ビジュアルづくりが始まる。例えば、創業の地の古地図、間取り、商品別取扱量の推移グラフ、新聞記事、解説図、作業歌などなど、図版をつくるという発想で埋めていくことになる。

実際、ビジュアルな社史というのは、「言うは易し、つくるは難し」なのである。そこで大切なのはあきらめないということ。とくに追い込みになって、あれよあれよと実をむすぶこともあるのだから。(M・F)

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